保活を進める具体的なステップ・合否発表から入園に向けての流れを把握しましょう。
いつから、どのようにはじめたらいいのかわからない保活。スムーズに進めるためには事前に年間のスケジュールや申し込みまでのステップを確認しておくことが大切です。
保育園に入るまでに具体的にどんなことを行えばいいのか、確認していきましょう。
認可保育園の申し込み期間は主に11月から12月が一般的です。出産予定日や職場復帰のタイミングなど、ご自身の予定と照らし合わせながら、申し込みに向けた大まかなスケジュールを組んでみましょう。
インターネットでも入手できることが多い保育園情報ですが、役所へ足を運ぶ1番のメリットは、役所の担当者から説明を受けて自分に必要な情報を的確に集められることです。
保育園の種類、申込み方法や期日を確認してスケジュールに反映しましょう。
保育園を地図上に配置して、毎日の通園が可能な園はどこまでか、自分の家からの距離を確認しましょう。(保活激戦区の場合は、広くみておくのがおすすめです)
ママスタ保活では、現在地・エリア・最寄りの駅などから簡単に近隣の保育園を探すことが可能です。
保育園がいくつか見つかったら、いよいよ見学の準備です。通える範囲内の保育園をリストに記入していきましょう。
認可保育園と認可外保育園では見るポイントが異なります。見学しながら「自分なりに譲れないポイント」を見つけていきましょう。見学時に施設を案内するだけでなく、質問をさせてくれる施設がおすすめです。
[一般的な提出書類]
入園申込書(入園年度のもの)
保護者の状況を証明する書類
勤務証明書 (勤務の場合)
認可外保育園に通っている場合、通園実績を示す書類
など
1.気持ちを切り替え、次の行動を
認可保育園に入れないという通知(不承諾通知)がくるのは、だいたい2月頃。職場復帰を目指している人にとっては残り時間はあと2ヶ月。不安や焦りから、保活が手につかなくなってしまう人も多いです。
しかし、保活の三要素に立ち返ると、残された「時間」という要素を減らしてしまうのは得策ではありません。まずは気持ちを切り替えて、次のアクションへ移ることが重要です。
残り2ヶ月という限られた時間を最大化するために、家族や友人と相談してみるのも良いでしょう。
2.選択肢を広げて、一件でも多く申込みを
時間が限られている中、可能性を広げられる行動は選択肢(=申込む保育園の数)を増やすことです。認可園とそれ以外に分けて、選択肢の増やし方を見ていきましょう。
TIPS
空いている保育園を探す行動も重要です。地域枠を設けている企業主導型の保育園など、選択肢から漏れていた園についても改めて目を向けてみましょう。ママスタ保活の「空いている保育園を探す」機能もぜひご活用ください。
1.まずは関係各所へ連絡を
併願している認可外保育園へ連絡を。
認可保育園に入れることがわかったなら、入る予定のない認可外園には申し込みを取り下げる連絡を入れましょう。そうすることで認可外園の手間は削減され、認可外園からの連絡を待っている他の申込者により早く順番を回してあげることができます。
職場に復帰の連絡を
職場へ連絡し、職場復帰のスケジュールを立てていきましょう。多くの保育園は入園したては「ならし保育」として通常より預かり時間が短いケースも。保育園のスケジュールも確認の上、復帰まで具体的な道のりをイメージできるようにしましょう。
2.通園のシュミレーションをしてみよう
合格の通知が来るのは2月頃なので、4月の入園まで、残りは2ヶ月しかありません。保育園生活をより楽しめるように、子どもの起きる時間や朝食、排泄の時間など生活のリズムも意識しましょう。通園にかかる時間や実際に使う交通ルートも必ず確認を。出勤前の登園が不安な人は、始業時間と照らし無理なく通園できるかを確認しておきましょう。
TIPS
「入園が決まった園が自宅から距離があるため、毎日の通園となると大変そう。」そんな引っ越しをご検討中のご家族は、ママスタ保活の保育園近くの物件を探すがおすすめです。ぜひご活用ください。
保育園グッズの準備
通園バッグや着替え、お食事用エプロン、帽子、布団やタオルケット・・・必要なものは園によって異なりますが、リストを作って揃えましょう。
病児保育の下調べを
病児保育とは子どもが病中または病後で集団保育が難しいときに保育と看護ケアを行うサービスのこと。職場に復帰してから子どもの体調不良で焦ることのないよう、登録手続きなどは入園前に済ませておきましょう。
予防接種に行っておこう
保育園に通園し始めてすぐは、子どもの病気などで会社を早退し、お迎えに行かないといけないこともしばしば。ウイルスが蔓延した際の予防のためにも、育休中のうちに予防接種を済ましておくと良いですよ。
アドバイザー=山下真実
山下真実
株式会社ここるく代表取締役
保活アドバイザー/社会起業家
人気のレストランから選べる託児付きランチサービス「ここるく」を2013年に創業し、東京・大阪・仙台に展開。サービス利用者の多くが育休中のママであることから、社会復帰を目指すママたちの課題である「保活」の支援にも注力しており、保活アドバイザーとして全国各地でセミナーを実施。自社で運営する認可外保育施設「キッズルームここるく」を2019年恵比寿に開設。 著書に『保育園に入ろう!保活のすべてがわかる本』(洋泉社)がある。