そもそも保活ってなに?まずは保活を効率よく進めるための基礎知識と、重要なポイントである三要素を理解していきましょう。
働くママの数が増え続けている日本。働きたいのに子供を保育園にいれることが出来ない「待機児童」の問題は、現在もなかなか解消されません。
子どもを保育園に入れるために
保護者が行う活動のこと
「保活」とは保育園に入園できる確度を高めるための一連の行動のこと。情報収集や書類の準備、また実際に園へ足を運んで見学を行うなど、やるべきことは多岐に渡ります。
ママスタユーザーアンケートによると、全体の約80%のユーザーが保活は大変、と感じているようです。
また、具体的に大変だったことについては、保育園の各種手続き、情報収集、見学が上位に占めています。
保活をスタートする前に
保活の三要素を知ろう
保活について調べていくと、保育園の種類の多さや、やるべきことの多さに少し戸惑ってしまうかもしれません。保活でやるべきことを細かく見ていくと多岐にわたってしまうため、いざ活動を始めると全体像を見失いがちです。
保活をスタートする前に、一歩引いてシンプルに保活を整理してみましょう。
保活を効率的に進めるためには、全体として最適なゴールを目指すことが大切です。まずは保活を3つの要素に切り分けての三要素を見ていきましょう。
申込みできる保育園の数。認可園だけでなく、認証や認可外などを組み合わせて選択肢を増やしましょう。申し込みできる保育園の数、つまり選択肢を増やす事が大事です。
認可園の選考に使われる指数(点数)。保護者の保育ニーズなどで決まるため、努力してあげるにも限界があります。自分の指数(点数)を有効に活かす視点が必要です。
保活を早くスタートする、ご家族と分担するなどして、保活に充てられる時間を増やすことが大切です。
保活において重要なのは「選択肢」「指数(点数)」「時間」の三要素を最大化することです。
自分の置かれた状況と、ご家庭ごとの最適なゴールを設定した上で「それぞれの要素を自分にとってできるかぎり増強していこう」と考えれば、保活はとてもシンプルに捉えられるようになります。
3つの要素に分解してみることで、ご自身が保活でどこに注力すべきかが見えてきます。
例えば、保育園の申込みまで時間がないのであれば「時間」以外の要素に集中的に取り組み、指数(点数)の加点を狙えそうにないのであれば「指数(点数)」以外の要素をいかに増強できるかにフォーカスすべきでしょう。
保活を進める中で、不安や迷いが生じてきたらこの3要素に立ち返って整理してみることをオススメします。
3つの要素を理解して、自分に合った作戦を立てるのが保活の第一歩です。
自分にとっての保活のゴールと置かれている状況から、どの要素を高めていくべきかを整理しておきましょう。
アドバイザー=山下真実
山下真実
株式会社ここるく代表取締役
保活アドバイザー/社会起業家
人気のレストランから選べる託児付きランチサービス「ここるく」を2013年に創業し、東京・大阪・仙台に展開。サービス利用者の多くが育休中のママであることから、社会復帰を目指すママたちの課題である「保活」の支援にも注力しており、保活アドバイザーとして全国各地でセミナーを実施。自社で運営する認可外保育施設「キッズルームここるく」を2019年恵比寿に開設。 著書に『保育園に入ろう!保活のすべてがわかる本』(洋泉社)がある。