見学時に見るべき保育園のポイントを、リストにして臨みましょう。
通園ルート、園の雰囲気、保育士さんや子どもの様子など、実際に見てみないとわからないことばかりです。見学する上で知っておくべきこと、当日見た方が良いポイントなどをまとめました。
見学に行く前に、まずおさえておきたいのは保育園には認可保育園と認可外保育園があるということです。
認可保育園=国の定める認可保育所の基準に則って設立・運営されている施設。
認可外保育園=認可保育所以外の子どもを預かる施設のこと。
※詳しくは保活の基礎知識ー保育園の種類へ
認可保育園と認可外保育園で違いが出やすいポイントをまとめました。
環境・規模
認可保育園は保育スペースの広さや設備面でより厳しい基準が求められるため、認可外保育園に比べて広さや設備が充実しています。
運営方針
認可外保育園は、民間企業やNPO法人など様々な組織体によって運営されています。どんな考えを持って保育を行なっているのかは必ず確認をしましょう。
また、保育理念や保育方針と行った運営の根幹に関わる部分は、現場の保育者にまで浸透しているかも見ておくのがおすすめです。
保育料
認可保育園は国や自治体からの補助金を受けられるのに対し、認可外保育園は基本的には国や自治体からの補助金を受けていないため、保育料も認可保育園と比べると高い場合が多いようです。
※ 詳しくは保育料について
1.運営主体について
園の運営元はどこか。
保育理念や方針はどのようなものか、共感できる内容か。
2.空間・設備について
建物の作り、立地、スペース(教室・園庭・屋上・ホールなど)
設備の充実(室内の設備、遊具など)
3.立地と周辺環境について
日中子どもがお散歩することをイメージしたとき、気になる点はないか。
4.先生やスタッフについて
先生や子どもたちの表情はどうか、保育者同士のとのコミュニケーションは足りているか。
子どもたちは安心してのびのび遊べているか。
保育者と笑顔で会話する様子が見られるか。
5.食事について
調理室は園内にあるか。
延長保育を利用する際に軽食や夕食の用意はあるか。
食事の内容などを確認できる献立表はあるか。
離乳食の進め方やアレルギーへの対応はどうなっているか。
6.その他
月額の保育料はいくらか。
保育料以外にかかる費用について。
土曜保育の有無。
ベビーカーや自転車置き場はあるか、など
認可保育園と純粋に比べてしまっては、その認可外保育園が持つ良さを見通してしまうかも。そんな時に意識したいのが「自分なりの基準を持つ」ことです。
例えば
など、譲れないポイントと譲っても良いポイントを洗い出してみましょう。
アドバイザー=山下真実
山下真実
株式会社ここるく代表取締役
保活アドバイザー/社会起業家
人気のレストランから選べる託児付きランチサービス「ここるく」を2013年に創業し、東京・大阪・仙台に展開。サービス利用者の多くが育休中のママであることから、社会復帰を目指すママたちの課題である「保活」の支援にも注力しており、保活アドバイザーとして全国各地でセミナーを実施。自社で運営する認可外保育施設「キッズルームここるく」を2019年恵比寿に開設。 著書に『保育園に入ろう!保活のすべてがわかる本』(洋泉社)がある。